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| フルート演奏家・作曲家でもある椿瑛輔子爵が謎の失跡。 一ヶ月半後、信州で死体となって発見される。 「このうちには悪魔が棲んでいる」。 失跡前娘の美禰子に語った言葉は何を意味するのか。 そしてついに、子爵作曲のフルート曲「悪魔が来りて笛を吹く」の音とともに、奇怪な連続殺人が幕を開ける。 何かに脅える妻のアキ子夫人、夫人の兄・新宮利彦、子爵の伯父玉蟲伯爵。 この没落した貴族たちは何を隠しているのか。 金田一耕助がたどり着いた、世にもおぞましい「悪魔」誕生の秘密とは!? 戦後、全ての特権を剥奪された貴族階級を舞台に、著者得意の「閉鎖的な田舎」とは一味違う雰囲気でおくる本格探偵小説！ （カバーより引用） |
| 05 悪魔が来りて笛を吹く （装幀デザイン・ASANUMA剛Q） |
| 【収録作品】 悪魔が来りて笛を吹く 付録資料 探偵小説の構想（「宝石」昭和26年10月号、部分掲載） 初刊本あとがき（岩谷書店昭和29年5月） 私のベスト10 第6位（「真説金田一耕助・19」毎日新聞・日曜くらぶ、昭和52年1月16日） 悪魔が来りて笛を吹く（「真説金田一耕助・50」毎日新聞・日曜くらぶ、昭和52年8月21日） 「日本推理小説界の支柱」（「宝石」昭和37年3月号掲載ある作家の周囲その10） by 横溝正史・大野宗昭（聞き手） 解説 by 浜田知明 |