【本陣殺人事件】
旧本陣・一柳家の長男・賢蔵と克子の結婚式が執り行われた夜、夫婦は無残な惨殺死体となって発見される。
不気味な琴の音、血みどろの日本刀、三本指の男の手形が示すものとは？
金田一耕助が初登場する記念碑的作品。

【蝶々殺人事件】
歌劇団の主宰者でソプラノ歌手の原さくらが失踪。
やがて、コントラバス・ケースの中でさくらは死体となって発見される。
そしてまた新たな犠牲者が――。
探偵・由利麟太郎と新聞記者・三津木俊助の名コンビが謎に挑む「蝶々殺人事件」
（カバーより引用）

【収録作品】

本陣殺人事件
蝶々殺人事件

付録資料「本陣殺人事件」
　探偵小説への飢餓（「宝石」昭和21年4月号）
　初刊本・あとがき（青珠社「本陣殺人事件」昭和22年12月号）
　「本陣」「蝶々」の頃のこと（「推理小説研究」7号昭和45年12月号）
　途切れ途切れの記10・終戦の詔勅で、「さあ、これからだ・・・」（講談社＜横溝正史全集＞月報10（第2巻『仮面劇場』）昭和45年10月）
　「本陣殺人事件」由来（「真説金田一耕助・26、27」毎日新聞日曜くらぶ、昭和52年3月6、13日）
　一人の金田一耕助の死（「真説金田一耕助・20」毎日新聞日曜くらぶ、昭和52年1月23日）
　横溝編集長の頃（「幻影城」昭和51年5月増刊号「横溝正史の世界」） by 城昌幸

付録資料「蝶々殺人事件」
　「蝶々殺人事件」に就いて（「ロック」3号昭和21年5月号）
　蝶々殺人事件・五百円懸賞（「ロック」4号昭和21年6月号） by 編集部
　蝶々殺人事件・懸賞当選発表（「ロック」10号昭和22年4月号） by 編集部
　「蝶々殺人事件」あとがき（「新探偵小説」昭和22年7月）
　「蝶々殺人事件」縁起（「真説金田一耕助・35、36」毎日新聞日曜くらぶ、昭和52年5月8、15日）
　「ロック」創刊の頃（「幻影城」昭和50年12月号） by 山崎徹也

解説 by 浜田知明