 |
|
| 油町の大店叶屋のひとり娘お染のもとに忍んできたのはまむしと異名のあるひょうばんの悪御家人丹野丹三郎であった。 ・・・・・・『合図はとんとんとんと木戸を三べんおたたきくださるべく候−−−』とのお染のさそいの手紙を丹三郎は持っていた!? そのまむしの丹三が、夜の雪の中で何者かに殺されて死んでいた！ そして、その右手には娘のものらしい鹿の子しぼりの手がらを握っていた。 しかも手のひらには切り傷が!? お染の乳母のせがれ三吉、丹三郎の女房お金、怪しの影をひく者が!? ご存じ人形佐七の名推理はさえわたる！ 意表をつく凶器のナゾと犯人は誰!? （第一話・春宵とんとんとん） 横溝正史の代表作捕物帳「人形佐七捕物帳全集」待望の第五集！ 全十二話収録！ （カバーより引用） （1974年4月10日発行） |
| 人形佐七捕物帳全集5 春宵とんとんとん （装丁・中島靖侃） |
| 【収録作品】 春宵とんとんとん 三河万歳 蝶合戦 女難剣難 まぼろし小町 蛇性の淫 猫屋敷 蛇使い浪人 狐の裁判 どくろ祝言 黒蝶（くろちょう）呪縛 雪達磨の怪 |