役者のようないい男、人よんで人形佐七！
その一番手柄「羽子板娘」から、全十二話収録の豪華版！
かずある捕物帳のなかでもひときわ群をぬく痛快なおもしろさ！
本格推理の巨匠・横溝正史が捕物帳に挑戦、その時代捕物編の代表作となった名作シリーズの第一巻！
赤い衣装に身をつつむナゾの殺人鬼の跳梁！
ほおずき大尽とよばれる赤い衣装の老人とは、深川随一の資産家・木場の材木商海老屋の隠居万助であった。
『まっかな夜具のうえに、うつくしい裸身をおしげもなくひらいてみせて、じぶんも息をあえがせた。・・・・・・』
吉原の女郎からひかされ万助の世話をする美女お国という女の正体は!?
怪事件に、人形佐七と子分辰五郎・豆六の大活躍は始まる！
（第七話・ほおずき大尽）
（カバーより引用）

（1973年9月15日発行）