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| 日本怪奇小説の本格アンソロジー誕生!! 日常生活を根底から脅かす怪異と摩訶不思議、人間存在の深部を形づくる狂気と錯乱−戦慄、ユーモア、妖美が織りなす怪奇小説への招待!! 絶世の美男子と十九歳の若妻との至福の蜜月は半歳しか続かなかった。 夫は夜になると土蔵の二階に閉じこもるようになる。 あとをつけてみると、中から男女のささやきがもれてくる−いまわしい衣ずれの音や口ずけの音までも。 ところが、幾夜見張りを続けても、蔵の中から出てくるのは夫だけで、女の姿を見ることが出来ない。 そして夜毎艶めかしい睦言がくり返されるのだ−（江戸川乱歩「人でなしの恋」） （カバーより引用） |
| 02 現代怪奇小説集１ （装画・辰巳四郎） |
| 【収録作品】 人でなしの恋 by 江戸川乱歩 蒲団 by 橘外男 柘榴病（ざくろびょう） by 瀬下耽 火焔つつじ by 平山蘆江 ウールの単衣（ひとえ）を着た男 by 杉村顕道 逆立ち幽霊 by 伊波南哲 怪談 by 倉光俊夫 奇妙な隊商（キャラバン） by 日影丈吉 鬼火 by 吉屋信子 博士の目 by 山川方夫 風見鶏 by 都筑道夫 薔薇の夜を旅するとき by 中井英夫 写真の女 by 小松左京 白蟻 by 小栗虫太郎 日本怪奇小説の流れ by 紀田順一郎 カバー見開き 怪奇小説の魅力 by 横溝正史 |