【収録作品】

捕物三つ巴
黒蝶呪縛
鳥追人形
幽霊姉妹
ふたり市子
白羽の矢
怪談五色猫
お時計献上
凧のゆくえ
鶴の千番

＜巻末広告＞
人形佐七捕物帳シリーズ（全10巻）
　01 春宵とんとんとん
　02 くらやみ婿
　03 水芸三姉妹
　04 女刺青師
　05 遠眼鏡の殿様
　06 団十郎びいき
　07 捕物三つ巴
　08 蛇使い浪人
　09 日蝕御殿
　10 鼓狂言

カバー見開き
　名人芸 by 山田風太郎

1965年に講談社から発行された人形佐七捕物帳シリーズ（全10巻）。

犬も喰わぬ夫婦喧嘩の風向き加減で、尼になってしまうと雨の中へとび出した佐七の女房お粂が、お茶の水の崖で葛籠詰めの女の死体にぶっつかったのが発端で、湯島境内でいま評判の南京手妻の美人姉妹松鶴と竹翠の奇怪な死をめぐって人形佐七と江戸表出府中の長崎唐通詞鵜飼高麗十郎の捕物くらべとなるが、十余年前南京へ去った清人呉芳の遺産相続の陰謀で、事件の根は深い。
高麗十郎の明敏さに不覚をとった佐七は、意外な協力者の出現で形勢ようやく逆転。
他に九篇収録。
（カバーより引用）

1965年7月18日発行。

本文挿画 by 岡本爽太。