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| 【収録作品】 遠眼鏡の殿様 まぼろし役者 恋の通し矢 色八卦 ほおずき大尽 ｊかんざし籤 稚児地蔵 舟幽霊 蝶合戦 狸御殿 ＜巻末広告＞ 人形佐七捕物帳シリーズ（全10巻） 01 春宵とんとんとん 02 くらやみ婿 03 水芸三姉妹 04 女刺青師 05 遠眼鏡の殿様 06 団十郎びいき 07 捕物三つ巴 08 蛇使い浪人 09 日蝕御殿 10 鼓狂言 カバー見開き 江戸のイキと関西の色気 by 島田一男 |
| 05 遠眼鏡の殿様 （装幀・真鍋博） |
| 1965年に講談社から発行された人形佐七捕物帳シリーズ（全10巻）。 幕府の勘定方をつとめた赤松源之丞は家督を一子源太郎に譲ると、頭を丸めて竹斎と名のって楽隠居となり、待乳山（まつちやま）の住居から南蛮わたりの遠眼鏡で世相百態を覗くのが道楽だった。 ある日、訪ねて来た人形佐七に稲荷雁木（いなりがんぎ）にもやった屋形船で男女の密会を見つけた竹斎は、岡焼き半分、端黒（つまぐろ）羽根、黒塗箆（くろぬりべら）の一本の矢を射かけた悪戯いたずら話をした折りも折り、屋形船で美女お小夜が殺され、その矢が死体の左の胸に立っていた。 人形佐七は、その黑い謎をいかに解明するか。 他に九篇収録。 （カバーより引用） 1965年6月18日発行。 本文挿画 by 岡本爽太。 |