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| 「世界推理小説大系」は、講談社から1972年4月から1973年にかけて全12巻で刊行された。 世界推理小説大系第11巻は、第一回配本で、ブッシュの「完全殺人事件」とガードナーの「ビロードの爪」が合本されている。 犯人は完全殺人を宣言した。 警察および新聞社に警告し、機会を与えようというのだ。 この「完全殺人事件」はいわば作者の読者への朝鮮であり、アリバイ打破の名作である。 ガードナーは大量製産と最高の読者数をもつことで知られていた。 メイスン弁護士を主人公に、本格的骨格と行動派的展開に、法廷戦術の妙味が加わって飽かせない。 （月報より引用） |
| 世界推理小説大系11 完全殺人事件／ビロードの爪 （装幀・鈴木邦治） |
| 【収録作品】 完全札事件事件 by クリストファー・ブッシュ（原百代訳） ビロードの爪 by E．S．ガードナー（山下諭一訳） 解説 by 中島河太郎 月報第1号（1972年4月） 推理小説の故郷 by 横溝正史 海外推理小説移入史（１） by 中島河太郎 生粋（きっすい）の味を by 原百代 ガードナーと裁判 by 山下諭一 |