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| 1950（昭和25）年5月、出版不況のなか「探偵実話」は創刊された。 掲載作品は、誌名に謳われているように、煽情的な犯罪記事など実話ものが中心だった。 けれど、新人推理作家の紹介に意欲的な時期もあり、新鋭にとっては貴重な作品発表の場であった。 本巻では、「探偵実話」で活躍した作家から、中川透（鮎川哲也）の代表作「赤い密室」など、個性的な作品群を収録する。 （カバーより引用） |
| 06 甦る推理雑誌⑥「探偵実話」傑作選 （カバーデザイン・丸尾靖子） |
| 【収録作品】 まえがき by ミステリー文学資料館 実話中心ながらも新鋭の意欲が伝わる「探偵実話」 by 山前譲（やままえゆずる） 【探偵実話】 山女魚（やまめ） by 狩久（かりきゅう） 青衣（せいい）の画像 by 村上信彦 生きている屍（しかばね） by 鷲尾三郎 白い異邦人 by 黒沼健 推理の花道 by 土屋隆夫 ばくち狂時代 by 大河内常平（おおこうちつねひら） 鼻 by 吉野賛十 碧い眼 by 潮寒二（うしおかんじ） 連作 毒環（どっかん） （前篇）プロローグ by 横溝正史 （中篇）アセトン・シアン・ヒドリン by 高木彬光 （後篇）青髯と二人の女 by 山村正夫 赤い密室 by 中川透（鮎川哲也） 「実話」の時代 by 物集高音（もずめたかね） 太平洋戦争終結後十年の推理小説界と世相 「探偵実話」総目次 「探偵実話」作者別作品リスト |