戦後相次ぎ創刊された推理小説専門誌を総覧するシリーズ（全10巻）。 この時期は、横溝正史ら戦前作家と新人作家の台頭、密室物などの本格推理、名探偵物などで特徴づけられる。 その先頭を切って創刊された「ロック」は、用紙不足に悩まされながら、多くの作家に作品発表の場を与えた。 「探偵小説」から「推理小説」へ、と呼び名が変わる時代の傑作を収録。

01 甦る推理雑誌�@「ロック」傑作選 （カバーデザイン・丸尾靖子）

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【収録作品】 まえがき by ミステリー文学資料館 戦後いち早く創刊された推理雑誌 by 山前譲（やままえ・ゆずる） 花粉（『笹井夫妻と殺人事件』の内） by 横溝正史（よこみぞせいし） 写真解読者 by 北洋（きたひろし） 緑亭（りょくてい）の首吊男 by 角田喜久雄（つのだきくお）） 不思議な母 by 大下宇陀児（おおしたうだる） みささぎ盗賊 by 山田風太郎（やまだふうたろう） ８・１・８ by 島田一男（しまだかずお） 蛇と猪 by 薔薇小路棘麿）（ばらこうじとげまろ）（鮎川哲也・あゆかわてつや） 火山観測所殺人事件 by 水上幻一郎（みなかみげんいちろう） 遺書 by 伴道平（ばんみちへい） 噴火口上の殺人 by 岡田鯱彦（おかだしゃちひこ） 飛行する死人 by 青地研吉（あおちけんきち） 探偵小説随筆 　新泉録（1−3） by 木々高太郎（きぎたかたろう） 　一人の芭蕉の問題 by 江戸川乱歩（えどがわらんぽ） 　新泉録（4−7）乱歩氏に答える by 木々高太郎 　探偵小説の宿命について再説 by 江戸川乱歩 　新泉録（8−10） by 木々高太郎 　論議の新展回を by 江戸川乱歩 ゆめとなりしうつし世 by 赤城毅（あかぎつよし） 太平洋戦争終結後十年の推理小説界と世相 「ロック（LOCK）」総目次 by 山前譲・編 「ロック（LOCK）」作者別作品リスト by 山前譲・編