【収録作品】

第１部　同時代からの証言
　当選作所感 by 江戸川乱歩・甲賀三郎・平林初之輔・小酒井不木・延原謙
　　応募作品を読みて by 森下雨村
　　＜参考資料＞所感 by 夢野久作
　新春劈頭の感想
　　「押絵の奇蹟」読後 by 江戸川乱歩
　　新年号創作感想 by 大下宇陀児
　　新年号読後感 by 小酒井不木
　夢野久作氏とその作品 by 江戸川乱歩
　　「夢野久作氏とその作品」「夢野久作氏」「夢野久作氏の作品に就て」「夢野君余談・故人の二つの仕合せ」「夢野君を惜む」
　多種多面な夢野久作 by 大下宇陀児
　　「多種多面な夢野久作」「夢野久作氏の横顔」「友を喪ふの記」「思出の夢野久作氏」「夢野久作君を想う」「夢野久作の人と作品」「美しい久作の夢」
　　「夢野久作を偲ぶ」「詩人・夢野久作」
　怪物夢久の解剖 by 石井舜耳
　　「怪物夢久の解剖」「久作の死んだ日」「転居御通知」「夢野久作を語る」
　夢野久作論 by 九鬼紫郎（澹）
　　「夢野久作論」「夢野久作－人と作品」
　その怪物的存在 by 伊志田和郎
　　「夢野久作とその作品」「その怪物的存在」
　夢野久作の素顔
　　恐るべき「私」 by 竹中英太郎
　　ドグラマグラ執筆中の思い出 by 杉山くら
　　夢野久作回想 by 喜多実
　夢野久作氏の死を悼む
　　夢野さんの逝った日 by 石川一郎
　　わかれ by 石川一郎
　　悼惜、辞なし by 森下雨村
　　四枚の年賀状 by 水谷準
　　夢の如く出現した彼 by 青柳喜兵衛
　　故夢野先生を悼む by 紫村一重
　　その死を悼む by 中島親
　　謎の夢久氏 by 蘭郁二郎
　　愚痴になる追憶 by 村正朱鳥
　　人間記録の一ツの絶巓 by 三上於菟吉
　　夢久の死と猟奇歌 by 吸血夢想男
　　夢野久作氏追悼 by 木々高太郎
　『夢野久作全集』を推す－黒白書房『夢野久作全集』内容見本（一九三六年四月？）
　　夢野久作全集についての覚書 by 大下宇陀児
　　諸家推奨之辞 by 広田弘毅・頭山満・諸岡存・森下雨村・江戸川乱歩・大下宇陀児・水谷準・石井俊二
第２部　６０年代における再評価
　ドグラ・マグラの世界 by 鶴見俊輔
　夢野久作の独一性 by 森秀人
　　「夢野久作のことなど」「夢野久作という作家」「夢野久作の独一性」
　異端者の系譜 by 塚本邦雄
　夢野久作の一断面 by 水澤周（みずさわおさむ）
　夢野久作登場 by 中島河太郎
　　「夢野久作解説」「夢野久作登場」「夢野久作」
　推理小説界からのアプローチ
　　宿命の美学－夢野久作論 by 梅田萬治
　　両刃の剣－夢野久作論 by 仁賀克雄
　　浪漫の花－「押絵の奇蹟」論 by 小村寿
　　脳髄の地獄－「ドグラ・マグラ」論 by 須永誠一
　　狂った美学－「瓶詰地獄」論 by 曽根忠穂
　　社会派の先駆－随想・夢野久作 by 白石啓一
　夢野久作の生涯 by 杉山龍丸
　　「夢野久作の生涯」「亡き父・夢野久作を偲んで」「父、夢野久作の周辺」「父、夢野久作の思い出」
　ドグマ・ドグマ by 平岡正明
　　「ドグマ・ドグマ」「夢野久作のあやかしの世界」「夢野久作・白日夢の文学」
　『夢野久作全集』刊行をめぐって－三一書房『夢野久作全集』内容見本（一九六九年二月）
　　夢野久作について by 平野謙
　　日本人の想像と空想の極限 by 荒正人
　　探偵小説界の異れる星 by 横溝正史
　　能における夢野久作 by 喜多実
　　夢野久作頌 by 福永武彦
　　マンモス的素質 by 水谷準
　　干天の慈雨 by 山田風太郎
　　桜吹雪の血の魅力 by 鈴木清順
　　早すぎた作家 by 都筑道夫
　　少年の日の暗い衝撃と戦慄 by 中田耕治
　　夢野久作－なづけようもない作家－ by 平岡正明
第３部　新たなる視座からの接近
　『夢野久作全集』の刊行に寄せて
　　非合理と幻想の復権 by 渋澤龍彦
　　”異端の作家”の復権 by 紀田順一郎
　　冥府降下の異端作家たち by 種村季弘
　　己自身についての暗いレッスン by 清水邦夫
　　夢野久作忌を中心として by 石沢英太郎
　　私説夢野久作論 by 石沢英太郎
　自然状態と脳髄地獄 by 由良君美
　　「夢野久作の都市幻想」「自然状態と脳髄地獄」「夢野久作・ドグラ・マグラ」
　エクリチュールの航海 by 天沢退二郎
　密室に懸架した螺旋階段 by 菅原孝雄
　一九二〇年代における狂気と文学 by 尾崎秀樹
　カリガリから夢野久作まで by 狩々博士
　七〇年代と夢野久作
　　久作をろ過してファシズム論やるぞ by 平岡正明
　　断影・夢野久作 by 竹中労
　　魔都－朝鮮カイと列島ゲルダ by 唐十郎
　夢野久作・意識の地獄の幽霊 by 脇明子
　「犬神博士」における神なるもの by 松田修
　犬神博士とヒットラー by おかだたかゆき
　循環的腐卵世界の構造 by 松田修
　モドキ博士・夢野久作 by 森秀人
　海より時間を・・・・・・夢野久作における想像力の飛躍をめぐって by 菅孝行
　杉山茂丸の生涯 by 杉山龍丸
　杉山茂丸 by 森秀人
　夢野久作の父の文学的足跡 by 由良君美
解説
　夢野久作こそ我が同時代者 by 西原和海
　夢野久作研究参考文献目録 by 西原和海