別冊太陽88号1994年WINTER。
乱歩の時代特集号。

別冊太陽88 乱歩の時代 by 米沢嘉博(構成)
特別付録「覆刻『犯罪図鑑』」
(昭和七年平凡社版江戸川乱歩全集付録)
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【収録作品】

都市の闇と迷宮感覚-エロ・グロ・ナンセンス時代と江戸川乱歩- by 紀田順一郎(きだじゅんいちろう・文芸評論家)
怪奇と幻想
 エロ・グロ・ナンセンスの系譜 by 鈴木貞美(すずきさだみ・国際日本文化研究センター助教授)
  
「ネクタイ綺譚」「八墓村」
 探偵小説の誕生 by 鈴木貞美
 モダン都市の幻想 by 鈴木貞美
 「新青年」が生んだ作家たち by 伊藤秀雄(いとうひでお・日本大学講師)
   
「恐ろしき四月馬鹿」「鬼火」「真珠郎」
 怪奇・幻想小説の流行 by 八木昇(やぎのぼる・大衆文芸研究家)
   
「現代大衆文学全集(続編)第18巻『新選探偵小説集』」「呪ひの塔」
 魔術・心霊学・霊術 by 一柳廣孝(いちやなぎひろたか・名古屋経済大学講師)
機械趣味とカラクリ
 機械への嗜好性-乱歩とプロレタリア文学 by 荒俣宏(あらまたひろし・作家)
 海野十三(うんのじゅうざ)と科学小説 by 會津信吾(あいづしんご・作家)
 「科学画報」と通俗科学 by 會津信吾
 電気博覧会 by 橋爪紳也(はしづめしんや・京都精華大学専任講師)
 レンズ仕掛けのレトリック by 高橋世織(たかはしせおり・早稲田大学教授)
 ロボット・ブーム by 米沢嘉博(よねざわよしひろ・評論家)
 「人種と風俗」への好奇心 by 米沢嘉博
エロの時代
 エロティシズムへの偏奇 by 中田耕治(なかだこうじ・作家)
 モダニズムの裸体郷 by 秋田昌美(あきたまさみ・批評家・作家)
 歓楽都市探訪 by 米沢嘉博
 カフェー by 初田亨(はつだとおる・工学院大学助教授)
 好色燐寸(マッチ) by 米沢嘉博
 小野佐世男(おのさせお)と風俗マンガ by 小野耕世(おのこうせい・作家・評論家)
猟奇とグロ
 異形たちの蜜月 by 久世光彦(くぜてるひこ・演出家)
 残虐のグラフィズム by 秋田昌美
 サディズム・マゾヒズム by 秋田昌美
 伊藤晴雨の「責め絵」 by 北原童夢(きたはらどうむ・作家)
 美少年・美少女と異装 by 川崎賢子(かわさきけんこ・文芸・演劇評論家)
 万国衛生博覧会 by 田中聡(たなかさとし・ライター)
モダン・デカメロン
 近代・性出版の幕開け by 関井光男(せきいみつお・近畿大学助教授)
 乱歩と同性愛 by 古川誠(ふるかわまこと・京都大学大学院生)
 性科学雑誌と変態性欲 by 関井光男
 発禁図書文学案内 by 城市郎(じょういちろう・発禁本研究家)
 エロ出版のオルガナイザー、梅原北明(うめはらほくめい) by 城市郎
 画業から奇書出版へ、坂井潔 by 城市郎
猟奇犯罪事件簿 by 下田耿史(しもかわこうし・風俗史家)
 
探偵文學の権威者を集め熊公合評會(東京毎夕新聞1926年9月30日)
   by 出席者(江戸川亂歩・甲賀三郎・横溝正史・延原謙・高田義一郎(醫學博士)・森下雨村・大下宇陀兒・川田功・
     小酒井不木(醫學博士)・平林初之輔・新居格)
 合評會出征した人々の署名(東京毎夕新聞1926年9月30日) by 横溝正史ほか

亡父乱歩のいた風景 by 平井隆太郎(ひらいりゅうたろう・立教大学名誉教授
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特別付録「覆刻『犯罪図鑑』」(昭和七年平凡社版江戸川乱歩全集付録)