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私、椎名耕助は、大学の同僚・乙骨三四郎とともに避暑を兼ねて信州へ旅行することになった。 だが、N湖畔に立つ鵜藤家の一室を借りた私たちが、そこで恐るべき殺人事件に巻き込まれることになろうとは！ 「悪」そのものを結晶化したような美少年・真珠郎。 「智の雨が降る」と不気味な予言を口にする謎の老婆。 巨匠・横溝正史が耽美的作風の頂点を極めた戦前の代表長篇「真珠郎」登場！ 他に由利・三津木コンビが活躍する「蜘蛛と百合」「薔薇と鬱金香」「首吊船」「焙烙の刑」の四篇を収録した怪奇ミステリ傑作選！ （カバーより引用） 2000年10月30日発行。

【収録作品】 真珠郎 蜘蛛と百合 首吊船 薔薇と鬱金香 焙烙（ほうろく）の刑 序 by 江戸川乱歩 紫の弁 by 水谷準 自序 by 作者　→　（注）横溝正史 私の探偵小説論 by 横溝正史 　はしがき 　探偵小説と稚気 　探偵小説の型 　英国流探偵小説 　顔のない屍体 解説 by 日下三蔵

真珠郎 （カバー装画・デザイン（平野甲賀）、木版画（森英二郎））