津和野の小さな宿屋に生まれた画家安野光雅の仕事と人生を、澤地久枝・藤原正彦・半藤一利・谷川俊太郎・阿川佐和子らが、想いを込めて語った珠玉の画文集。
戦争、教員時代やアトリエ、画材など、これまで誰も知ることのできなかった安野光雅の世界に迫る。
安野光雅美術館の協力を得て、これまでに描きあげた様々な作品を選び出し、２００点以上を掲載した安野ファン垂涎の一冊。
（山川出版の解説より引用）

【収録作品】

特集「ふるさと津和野」
今日もオジャマ虫 by 澤地久枝（ノンフィクション作家）
先生は画家に、生徒は数学者に by 藤原正彦（数学者）
大人（たいじん）ANNO by 谷川俊太郎（詩人）
愛せられしは友なり by 森まゆみ（作家）
「文学の森」のころ by 池内紀（ドイツ文学者・エッセイスト）
安野さんとの旅 by 松岡和子（翻訳家）
西風から東風へ－安野さんと中国 by 中村愿（作家）
『絵本平家物語』を語る by 半藤一利（作家）
「司馬千夜一夜」で夜は更ける by 池辺史生（元『週刊朝日』編集委員）
お慈悲でございます by 竹田津実（獣医師）
大らかで繊細でお茶目な人 by 関容子（エッセイスト）
「絵は人なり」の安野さん by 吉村良夫（元「朝日新聞」記者）
詩と音楽 by 森ミドリ（音楽家）
果てしなく続く終わりなき対談 by 亀井哲治郎（元『数学セミナー』編集長）
『石頭計算機』のこと by 野崎昭弘（大妻女子大学名誉教授）
安野光雅の『空間』を見る by 何森仁（神奈川大学特任教授）
編集者に苦労なし－安野さんとの本づくり by 山田豊（朝日新聞出版編集者）
『風景画を描く』 by 宮沢乃里子（相模女子大学教授）
兄さんへのラブレター by 田中和雄（童話屋編集者）
「異端審問」は雷鳴とともに下された！ by 森啓次郎（元『週刊朝日』編集長）
なんでも描けなきゃ絵かきじゃない by 山本夏彦×安野光雅
安野さんの十得 by 阿川佐和子（作家）
安野先生と戦争 by 出田泰三（元「瀬戸内海放送」記者）
安野さんと「遠くへ行きたい」 by 土橋正道（テレビマンユニオン・プロデューサー）
病院通いの日々 by 山本朋史（『週刊朝日』編集部編集員）
「安野光雅を祝う会」という面はゆい会 by 安野光雅
島根県津和野町立安野光雅美術館
空想工房・安野光雅のアトリエ
安野光雅年譜
編集後記