「セルリアンブルー」は、曇天の雲が薄れて、遠くかすかにのぞく空の色だ。
・・・・・・なんとそれは少年の希望の色陀―――故郷の津和野から上京、夢にあふれた習作時代の思い出、友人の画家たちとの交流、筆者の目から見た戦後の日本など、氏の水彩画のように、温かく淡い色調でつづられた自伝的エッセイ。
（カバーより引用）